マスクの所為か否か
マスクをしていると、口呼吸になって、口が開きがちになるため、咬合の安定が阻害され、おそらくかみ合わせがおかしくなるのではないかと考える。
そのせいで、食事をしながら、唇も一緒に噛んで、出血してしまうことが増えた。
と、因果関係をコロナの所為にしようかと思ったけれど、気が付いた。
コロナが蔓延する前から、私は常にマスクマンだった。
東京の空気を臭く感じるので、東京に戻って以来20年足らず、通勤の往来には、春夏秋冬、年がら年中マスクをしていた。
タクシーに乗れば、風邪なのか、花粉症なのかと尋ねられ、その都度、それに合わせて然りと返答していた。マスクマンが少数派というより、ほとんどいなかった頃の話。
唇を噛んでしまい、いちいち血だらけになるのは、コロナの所為でも、延いてはマスクの所為でもなく、ただの老化による、つまり、歯槽骨の減退によるものだと、認識し、ため息をつく可し。