石の変態
失敗の巻により、仕切り直しと思ったけれど、今日、さっそくの次の一手。
新たな受診先が偶然にも可能になった。バイト先に欠勤の連絡を入れ、いつも通りに仕事を終えて、夕方いつも通りに退勤した。
そして、石は岩に変態した。いや、正確には、完全に岩と断言されたではないけれど、あまりに自然に伝えられたので、確認をしそこなってしまった。でも治療薬には抗がん剤を使うと言われたので、似たり寄ったりのものだろう。
入院や手術を迫られなかったし、細胞の検査なども求められず、通院治療ということになったので、ここまでのところは、自分の予定範囲内だ。
次は、実際の治療をしてくれる病院へ行く日がいつになるかだけれど、ええい、ままよ、先生におまかせだ。なるべく仕事を休まぬようにして、休んだとしても、いい加減な理由を付けて、上手く切り抜けてみしょうぞ。治療を受けるかどうかも含め。
楽聖、宮城先生への失礼を承知しつつ、今日のタイトルとしたよ。
今日はとりあえず、やるべきことをやった安堵感に満たされている。明日の気持ちはどうなるかわからないけどね。まあ、今までどおり、行き当たりばったり、日々を生きていくとしよう。明日のバイトは休めないしね(忙しいのわかってるから)。
今日も、すべき仕事を済ませることができてありがとう。あ、まだ、これから洗濯とか食事とかはするけどね。
帰りはタクシーにした。贅沢だな、と思いながら、母と姉に申し訳ない気持ちになった。なったけれど、泣くのはやめた。まだ、泣くのは、まだ、今じゃない。