決戦はなかった金曜日
けれども。どんどん決する方向に向かっているのはわかる。
父の死んだ頃の話を思い出す。
坂道を自転車を押しながら登っていると、中学生の男子が、「おじさん、押してあげようか」と声をかけてくれたそうだ。父は、そんなに自分が弱まって見えたのかと思ったそうだ。そして、受診し、入院し、加療し、半年後、死んだ。
今日、仕事に必要なものが届き、その段ボール箱3個を玄関から数メートルの室内に運んだだけで、息切れがして、とても苦しかった。
私も同じようなものだな。
世間知らずの若者が、ここ数週間、驚くような成長を見せて、そして明日、また大変な思いをすることになりそうだ。
でも、ごめん。助けに行かれない。明日は、家にいるよ。
恨まれても、責められても、今日、私は、もう、結構ギリギリだ。