東 京 往 来

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苦痛の海

先週と同じ作業の繰り返しがまた命じられ、もう、荒波にもまれすぎて、溺死寸前。それでもパブロフの犬のように、明日も日が昇れば、仕事へ行く(はず)。一体何度同じ書類を作ればいいのと思いつつ、シーシュポスのように、無くなったあるいは使ったという理由による必要書類を用意し続ける。

コロナとともにやってきた、大波に飲み込まれ、ひと月近く経つ。もういい。おぼれて力尽きるまで、事の良し悪しや、是非を問わず、ただ、泳ぎ続ける。今日できることを、今日せねばならぬことをし、一日一日の息継ぎをするだけだ。願わくば、そのあとに、せめて誰かの幸せは訪れますように。

 

いつか、片瀬か、腰越の海に、また行きたいな。