日本刺繍
母が共立女学校に通っていたころ、母の母(私の祖母)のために帯に施した刺繍だという。
人に勧められて、手提げ袋にリフォームしたって聞いて、見せてもらい、驚いた。
母は裁縫全般が上手だったので、幼い頃は、洋服を縫ってもらったり、給食用のナプキンや、体操着を入れる袋、ピアノ教室に通う楽譜を入れる手提げ袋など、色々つくってもらったけれど、この日本刺繍は初めて見た。
そして、帯のままもらいたかった、と勝手な落胆をした。
自分で思ってるより、他の人はその価値を見出すこともあるのにね。
帯のまま受け継ぐことはできなかったけど、誰か知らない人にやるのはなんだか口惜しくて、もらってきた。
老いた母をほったらかしにしてるくせに、母の技に感動して自慢に思ったりする。
ろくでもない娘でごめんなさい。
でも、すごくきれいなんだよ♪
私は裁縫全般が、というより家事全般が苦手。
技術って、受け継がれないんだなあ、と申し訳なく、残念なり。
何かを作り出すことって、素晴らしいな。
私も誰かが気に入ってくれる何かを作ってみたいなあ。
今週のお題「わたしの自由研究」