仕事始め
2日月曜日、晴れ。一日無為。本当は実家往来するつもりだったけれど、晦日と朔日のMの言葉で萎えた。
3日火曜日、晴れ。一日無為。明日から仕事と思うと気持ちが暗くなる。Nも疲弊して帰宅した模様。
4日水曜日、晴れ。仕事始め。なにか、自分の中で、何かが途切れる寸前のような気がする。
帰りがけ、隣の家屋から犬の散歩のための御仁現る。
私に気付き、道を開けてくれる。
追い越すつもりもなく、もうまもなく着く自室への道を急ぐつもりもなかったけれど、開けてくれたので、「すみません」と、会釈し早足にする。
ほんとうは、「ありがとうございます」というべきところだ。
会釈した私に一瞥をくれた御仁の様子が、忌々しそうに私を見ているように感じた。
やはり、ここでも、自分は厄介者だと感じる。情けなさと申し訳なさに俯いて自室へ入る。
MにもNにも、誰とも話したい気持ちになれず、話せるはずもなく、一時過ごす。
そして、どこからも連絡もない。
これが私が望んだ生活なのだと思う。
誰を思いやることもできないから、誰からも思われぬ。
それでいい。
私自身は。
私一人は。