進路妨害

今朝、勤務先への駅を降り、曲がってくる車をやり過ごそうと待っていると、後ろから声がした。

「立ってんじゃないよ、あぶないから」

咄嗟に「すみません」と口走り、声の方を向くと、杖を突いた老人が通り過ぎて行った。車は停車して、その歩みを待った。

悲しい気持ちになった。私は立っているだけでも、他人の迷惑になるんだと感じ、情けなく恥ずかしい気持ちで一杯になり、泣きたい気分だった。

そうだ、私は誰かの役に立たぬばかりか、足手まといなんだと、またも思い知らされ、憂鬱な一週間の始まりとなった。

両親や、きょうだいや、親しくしてくれている人たちに申し訳ない気持ちになった。

どうか、許してほしい。母より先にはいかないつもりでいるけれど、早晩いなくなるので、それまで生きていることをどうか見逃してください。

私がいることで、誰かの迷惑となるのは、私が誰かや何かの役に立っていることもあるかもしれないと想像するより数倍も実感として感じられて、落胆する。

その気持ちのまま、仕事を終え、バイトへ向かい、どちらも特別な難もなく、終えた。

助けてくださったみんな、ありがとう。それから、ごめんなさい<m(__)m>