云うは易し行うは難し
嫌なことや、つらいことや、思い出すのも恥ずかしいことがあると、もう死にたいと思わず呟いていた。
認定を受けた直後は、もっと簡単に、その日を迎えられると思っていた。
でも思ったよりたやすくはない。じわじわと真綿で締められるように、じわじわとコイン落としで追い込まれるように、少しずつしか進まない。
もっと簡単に次の生活をできるのかと思った。のは、甘かった。
付き合いのための出費や、対応のための出費で、結局入った分そっくり出ていくことになる、いつものギリギリの生活。
いつまで、こうして、暮らしていけばよいのか。まるで蛇の生殺し。
ひとおもいに、しめてくれればいいのに、と、どこかにおわす神に、恨むように祈ってもみるか。