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江戸っ子のやせ我慢

私は江戸っ子ではない。

ともいえない。

母が「ひ」と「し」の区別のない発音をする人だったから。

江戸っ子ではないけど(母は江戸弁使いだった)、痩せてもいないけど、負けじ魂で、負けを認めない。

甥が話したこと。葬儀の日、その人が流したのは本当の涙だったと思う、と。

何が本当で、何が偽りか、どうやって確かめるすべがあるのかわからぬけれど、その話を聞いたとき、不覚にも涙腺が緩みそうになって、慌てて別のことを考えるように努めた。

朝起きると、おはようとメールをし、夜帰ると、ただいま、今日のテレビは何を見る?とまたメールした。つらいことは聞かせなかったけれど、楽しいことを分かち合えることは、うれしかった。

もう、そういうわがままな会話を許してくれる相手は、私にはない。

それがひとりということだ。

と、過ぎた日をしみじみ思い、それも悪くない、とまた、強がる。あまのじゃくのやせ我慢は、私の持つ、数少ない、愛すべき、そして誇らしい性分。

などど言ってみようかね。